ケース②


・船橋梨子さん(60)は、ご主人の豆男さん(61)と長女の猫美さん(25)、愛猫のボウとソウの5人暮らしをしています。家は土地・家屋共に豆男さん名義です。


・長男の犬作(28)さんは、同じ市内に妻の犬子さんと賃貸マンション暮らしをしています。


・梨子さん夫婦は、自分たちに何があってもねこたちがこの家で幸せに暮らせることを願っています。

            

・長男と長女には経済的な負担をかけたくないという思いもあります。



ケース②解決策


ボウとソウの世話ができなくなったときに備えて、梨子さん夫婦は「ペット信託」と「公正証書遺言」を選択しました。


☆ペット信託の構成

 〇K銀行の預金を信託財産とする(猫たちのためだけに使用可)

 〇約束を守る人

  第一順位:長女の猫美さん

  第二順位:長男の犬作さん

 〇実際にお世話をする人

  長女の猫美さん

 〇信託監督人

  なし


☆公正証書遺言

 〇豆男さん名義の不動産を相続するには、猫たちと一緒に暮らすことをお願いする内容を記載しました。




このようにご家族の中で完結するペット信託は理想形です。


しかしその一方で

家族間で完結するものをわざわざ信託契約しなければいけないのか、という疑問も生じます。


想像してみてください。

猫たちのお世話をする費用がしっかり確保されているのです。

猫たちのお世話以外には使用できない財産があるのです。


あなたが傍にいられなくても、猫たちは今と同じ暮らしを続けられるのです。



ケース①


ケース③

(補足)

※ペット信託契約において、猫たちのお世話をする人を猫美さんにお願いすることが理想だと判断しましたが、念のため犬作さんにもお願いしました。

  

※法的にはペット信託の受益者が必要です。当初受益者は梨子さんと豆男さんです。梨子さんと豆男さんが亡くなられた後は、猫美さんと犬作さん、犬作さんの奥さんの3人を第2受益者とします。