ケース③





・市川真一さん(75)は、東京で愛猫のチヨ(5)と暮らしています。最近は定期的に病院通いを続けています。


・一人息子の誠さん(50)は京都で妻(48)と次男(20)と暮らしています。長男(22)は独立し、大阪で暮らしています。


・一人息子の誠さんは会社で管理職として働いており、休日も仕事に追われることがあります。誠さんの妻は、動物が好きではなく、誠さんの実家を訪ねることも嫌がります。孫たちはそれぞれに学業や仕事に忙しく、生活しています。


・誠さんは、真一さんに介護施設に入所して欲しいと願っています。しかし真一さんは、チヨが元気なうちは一緒に暮らしたいという思いが強く、家を離れようとはしません。

ケース③解決策


真一さんが愛猫のチヨと一緒に入居できる施設を探しましたが、真一さんが納得できる施設が見つかりませんでした。

真一さんが気にしたのは、もしもチヨより先に真一さんが亡くなった場合のチヨの扱いです。

場合によっては、保健所に連れていかれる可能性がゼロではないというものでした。

一人息子の誠さん一家も、チヨを引き取ることには消極的です。


そこで、「ペット信託」の選択となりました。



 ☆ペット信託の構成

 〇Y銀行の預金を信託財産とする(愛猫チヨのためだけに使用可)

 〇約束を守る人(受託者)

  第一順位:誠さんと妻

  第二順位:誠さんの長男

 〇実際にお世話をする人

  終身預かり施設(東京)

 〇信託監督人

  動物法務士




高齢者の方が入院・死亡された場合、わんちゃんやねこちゃんは「飼育放棄」された扱いとなってしまいます。そのような事態を避けるために、

ペット信託は非常に有効です。


京都・大阪に住む誠さん一家は、直接チヨのお世話をすることにはなりません。東京にある終身預かり施設がお世話をします。

真一さんが元気なうちは、チヨに会いに行くことができます。その点については、施設側の了承を得ています。

動物法務士が、毎月チヨの様子を確認して誠さん一家に報告していきます。




(補足) 

※法的にはペット信託の受益者が必要です。当初受益者は誠さんです。誠さんにもしものことがあった場合は、長男と次男を受益者とします。




ケース②


ペット信託作りの例